『武道館』の大地がジャニJr.岸優太すぎてリア恋しちゃった話。
「大地は絶対に岸くん!!!」
『武道館』(朝井リョウ著)を読み進めるうちに私(岸優太担)が最も強く思ったことでした。
あのね、こんな視点で感想書いてる人ほぼいないと思うんですけど、
岸担あるいは岸優太リア恋のみなさんにぜひとも読んでほしくて感想を綴らせて頂きます!!
まず、「武道館」のめちゃくちゃ簡潔なあらすじを説明しておきます。
10代の女の子6人で結成されたアイドルグループ、NEXT YOU。そのメンバーのひとり、愛子がこの物語の主人公である。アイドルとしての生活、グループ内の人気格差、メンバーの脱退・卒業、親の離婚、ファンの目、“恋をする”ということ…。様々な問題や壁に囲まれて、彼女らは目指すステージ・武道館に立てるのか━━。
主人公愛子には恋心を寄せている相手がいるのです。彼こそ私が岸くんに演じてほしい役、愛子の幼なじみ・水嶋大地です。愛子はアイドルになるよりずっと前のちっちゃい頃から大地のことが好きでした。私はこの関係にとてもきゅんきゅんして、切なくてたまりませんでした。正直NEXT YOUが武道館に立てるか!?ということより、愛子と大地がどうなるのかが気になって読んでいました。
大地はめちゃくちゃいい男です。普通にリア恋*1しちゃいました。にやにやしちゃって学校じゃ読めなかったくらいリア恋。
剣道の腕前は全国大会レベル。剣道の稽古のことを“修行”と呼ぶ(かわいい)。ちゃんと大学進学も考えてる。埼玉県民(岸くんも埼玉出身です)。
普通に本の表紙めくるじゃないですか。そんで大体14ページくらい読むじゃないですか。はい、ここですでにあなたも大地の虜。少なくとも、岸優太が好きな人は絶対に大地も好き。これは断言できます。
「お腹いっぱいだから今のうち動いとこ!」
「ずるい、おれも!」
信号が青に変わるのを待ちながら、愛子と大地はジャンプをしたりくるくる回ったりと大急ぎで動き回る。
まだ愛子がアイドルになるずっと前、愛子の誕生日にレストランで愛子家と大地家が合同誕生日会をしたあと、ケーキを買って家に帰るシーンです。
「ずるい、おれも!」が岸くんで再生されすぎてやばいのです、私は。
「写真のあいこ、かわいかった? まえがみ変じゃなかった?」
「うーん」携帯を片手にぐいぐい迫りくる愛子から体を離しながら、大地は、ちらっと自分の両親を見た。かわいかった、と親の前で言うことが恥ずかしいのかもしれない。「べつにいつもとおんなじじゃねえ?」
「なにそれなにそれ」
「だから、いつもとおんなじだってば!」
愛子が頬をふくらますと、大地はニヤニヤしながらフォークを置いた。
愛子と愛子母が公園でスナップされた写真を愛子が大地に見せているシーン。なんじゃこの大地かわいすぎでは???
「コーンのケツのところからどろどろ出てきて、手とかべちゃべちゃになって、すんげえ急いで食わなきゃいけなくなるわけ」
小学生のころ夏祭りで他のが高いから棒アイスやソフトクリームを買うけど、暑くて溶けちゃう話のときの大地のセリフ。
どれもこれも余裕で岸くんで脳内再生できます。
私がこの中で最もきゅんとしたシーンをご紹介。ご紹介、というか何度でも読みたいからもはや自分用です。
愛子と大地は同じマンションに住んでおり、部屋が上下に配置されています。上が大地で下が愛子。
そんなふたりが夜、メール(LINE)をしているシーン。
【わかった。てか寝なよもう】
それだけ返すと、こんこん、と天井から音がした。大地の部屋は、愛子の部屋の真上にある。
愛子のてのひらは、天井には届かない。両足の間で、布団がつぶれる。たったいま音がしたところに自分のてのひらを添えたいと、愛子はこのときはじめて思った。
【おやすみ】
そう返すと、今度は、こん、という音が一度だけ落ちてきた。
えっ、無理くない??無理くないですか???
返事の代わりにこんこんって、無理くないですか??????
もうなんなんお前らさっさと付き合えよ~~~~(怒)
すいません、あとこれも。
「バレンタインにね、また新曲出すの、今度はもっといろんなところに握手会やりに行けそうなんだ」
ふうん、と大地はつまらなそうに、つまらなそうに聞こえるように、相槌を打ってくれる。
つまらなそうに聞こえるように???照れ隠し???なに???もう(怒)
大地は、昔に比べてメディア情報をメールで教えてくれなくなった愛子に対して「CDとか出るなら教えろや」「前みたいになんか出るときは教えて」と催促してるのに!?実際に教えてもらうと!?照れ隠ししちゃってえ!?もう(怒)(怒)(怒)
愛子と大地、めっちゃむずむずしませんか?ずっとこんな感じなんですよ。
そしてこの関係が愛子のアイドル人生を狂わせちゃうんですよね。
どうして成り立たないのだろう。若くて、女の子で、歌うことと踊ることが大好きで、大好きな人のことも大好きだという状況は、どうして成り立たないのだろう。
「武道館」では、“選択”をひとつのテーマとしているように感じます。
最初の誕生日ケーキも、“選択”でした。愛子の親が離婚し、どちらについていくかも、“選択”でした。あらゆるシーンで“選択”を迫られるこの物語は、ある瞬間、愛子に究極の選択を迫ります。
大切な夢をとるか、大切な人をとるか。
愛子はどちらも選択したかったんです。どちらも選択したい。それが間違いだとは気づいてた。両立なんてできるかな。でも両立したい。どちらかを選択しないなんてできない。
愛子はどれだけもがいたのでしょう。絡み合う物事の中でどれだけもがいたのでしょう。その中でも一番大切にしたかった夢。一番大切にしたかった人。
読んでいて、心がぎゅうっとなります。
拝啓、フジテレビ「武道館」ドラマ・キャスティング係のみなさま。
初めまして、水嶋大地役をぜひ岸優太くんにお願いしたい者です。
ご検討のほどよろしくお願いします。敬具。
*1:実際には付き合えない芸能人やキャラクターなどに対して恋すること